黒川地区

黒川地区の紹介

 黒川地区は、緑豊かな自然に囲まれた美しい地域です。平成29年7月の九州北部豪雨により甚大な被害を受け、被災農地は約29ヘクタールに及びました。その後、人口は半減し、現在では世帯数50、人口90人、平均年齢71歳の小さなコミュニティとなっています。
黒川地区は寺内ダムの上流に位置する水源地の一つであり、清らかな水が豊富です。谷に沿った約7㎞の黒川には、5つの集落が点在しており、昔ながらの日本の風景が広がります。かつてはホタルが飛び交う名所として知られていました。
 標高220mほどのこの地域は、日中の寒暖差が大きく、その気候は農作物の味や香りを一層引き立てます。黒川地区の豊かな自然と澄んだ水は、訪れる人々に癒しを提供します。ぜひ一度、この美しい黒川地区に足を運んでみてください。

黒川の歴史 (黒川院)

正慶2年(1333年)彦山(英彦山)座主として後伏見天皇第六皇子長助(助有)法親王が、黒川院を置かれたことに始まり、第14代舜有が亡くなる天正15年(1587年)までの254年間、繁栄を極めたと記録されています。
彦山の最高位である座主(ざす)が居住した「黒川院」があった地域で、毎年10月に行われる宮座行事にも修験道の要素が色濃く残っていました。H29年九州北部豪雨により、それ以前のようにとはいかないものの、黒川協議会の役員の皆様を中心に、その中心となる「オホシサマ」稲魂(いなだま)信仰は、約700年途切れることなく引き継がれています。